日本一の大きさを誇るマンボウの剝製を展示する鳥取県境港市花町の海とくらしの史料館は、21日から「マンボウ祭」を初めて開く。境港総合技術高(同市竹内町)の食品・ビジネス科の2年生32人が14日、同祭でみそ煮にして振る舞うマンボウの小腸の下準備に協力。試食で珍味に舌鼓を打った。
同館の巨大マンボウ(体長2・8メートル)は2004年11月、境港に水揚げされ、市が剝製にして06年3月から展示。公募で決まった「チョボリン」の愛称で親しまれている。
同祭はマンボウについて広く知ってもらおうと企画。5月6日までマンボウに関するパネルや絵を展示し、4月7、8両日にマンボウを研究する専門家のトークショーや小腸の試食会、関連グッズの即売会などを行う。
同校ではこの日、生徒らが5班に分かれ、史料館が用意した12キロの小腸を約10グラムにカット。
湯通しして袋に詰め、冷凍庫に保管した。みそや砂糖などで煮た小腸の試食もあり、生徒たちは初めて食べる小腸に興味津々。味や食感について感想を述べ合った。
多賀日向さん(17)は「小腸はぐにゃぐにゃしていたけど、思ったより切りやすかった。食べたらイカや貝類のような食感でおいしかった」と笑顔。大池明館長(43)は「試食がいい反応だったのでほっとした。祭りを通してマンボウの知識を深め、味わってほしい」と話した。
試食会は4月7日午後1時と8日午前11時から。各先着100人。
(井川朋子)
引用 日本海新聞 2018年3月15日